共同利用機器センター
共同利用機器センターの目的
共同利用機器センターは、旧機器分析センターを前身とする分子構造解析部と、旧遺伝子実験施設を前身とするゲノム機能解析部から構成されており、学内の大型研究設備の管理運営を行い、これらを利用した研究と教育の効率的な推進を支援する。
【大型研究設備による研究・教育支援】
分子構造解析部には、核磁気共鳴(NMR)装置、質量分析装置、X線構造回折装置、電子顕微鏡など物質を分子レベルで解析するための機器が整備されている。研究室で合成された新物質に加え、自然界から抽出単離された微量成分の同定、構造決定、および物性評価を行うことができる。
一方、ゲノム機能解析部には、次世代DNAシークエンサー、DNAマイクロアレイ、液体クロマトグラフ質量分析装置(LC-MS/MS )、共焦点レーザー顕微鏡など遺伝子の構造と機能を解明するための30台あまりの大型機器が整備されており、複雑な生命現象の総合的理解を目指すファンクショナルゲノミクスを推進することができる。さらに、植物や動物の細胞培養室、P3実験室、隔離温室など遺伝子組換え実験関係の設備が整備されており、相補性試験等による遺伝子機能の解明が可能である。
共同利用機器センターは、学内の教員や学生にこれらの機器の利用講習会を実施するともに、大型機器による試料分析の受託解析を行い、最先端設備の共同利用の拡大と科学的な新発見の推進に貢献している。また、大型研究設備を活用した実習スタイルの教育プログラムも実施し、人材の育成と技術の継続研鑽を行っている。
【大型研究設備による地域貢献事業】
インターネットを通して大型研究設備を学外に公開し、地域の企業などが大型研究設備による測定法を学ぶ機会を設けるなど、研究開発に参画できる体制を提供し、地域の科学技術の拠点となる活動を行っている。地域の中学校、高等学校に対しても、大型機器を利用したスーパーサイエンスハイスクール(SSH)やサイエンス・パートナーシップ・プログラム(SPP)活動、教員・生徒への実験講座の開催などを行い、最先端の科学を体験できる場の創出に努めている。
※分子構造解析部、ゲノム機能解析部と浜松キャンパス共同利用機器センターが管理運営している大型研究設備の情報を集約したポータルサイトがオープンしました。これから先の教育・研究の進展、および産学連携活動の推進のためのポータルサイトです。ご活用ください。