教職員
森 智夫(もり としお)

- 機能化酵素研究コア
- 副担当
- 教授
- Email:mori.toshio[atmark]shizuoka.ac.jp
白色腐朽菌は、木材の主要成分の全てを完全に分解することができる真菌の一種です。特にリグニンを分解し、多糖類を残留させる事を特徴とするため、木質バイオマスの生物変換技術開発において鍵となる機能を保持している事が期待される微生物です。自然界で白色腐朽菌は周辺微生物と相互に影響し合い、木材腐朽活性を高めることがあります。しかし、白色腐朽菌機能にどの様な微生物がどの様な相互作用機構で影響を与えているのかは定かではありません。白色腐朽菌‐細菌複合微生物系を構築し、これら複合微生物系の木材腐朽特性と菌叢構造の関連性を解析する事で、白色腐朽菌の木材腐朽特性に影響を与えると思われる細菌の特定し、その相互作用機構を明らかにするとともに、微生物間相互作用を利用して白色腐朽菌機能を制御する技術の開発を目指しています。