インフォメーション
UniCReSS 2024:第6回静岡県大学研究連携シンポジウム/第18回超領域研究会
<タイムテーブル>
13:00-13:30 受付
13:30-13:40 開会挨拶 桐原正之 教授(静岡理工科大学)
13:40-14:20 招待講演
「半自然構造物」河川堤防の弱点箇所検出
松本 健作 教授(静岡理工科大学)
「半自然構造物」。この聞きなれない言葉は、治水上の最重要社会基盤の1つである河川堤防を表現する呼称であり、且つその維持管理の困難さを端的に言い当てている。講演では、この河川堤防の決壊メカニズムとその対策及び課題について、気候変動を背景とした社会的趨勢と、課題解決のための技術的側面の両面から紹介する。
14:20-14:30 休憩 名刺交換
14:30-14:50 依頼講演1
神経変性疾患に対する治療薬開発に向けた取り組み
華表 友暁 准教授(浜松医科大学)
進行性の運動機能障害や認知症を呈する神経変性疾患の治療戦略として、異常タンパク質の伝播抑制が重要視されている。我々の研究グループが発見し、治療標的分子として研究開発を進めている「異常タンパク質の伝搬抑制分子UBL3」と、空間オミクス技術を取り入れた創薬展開について紹介する。
14:50-15:10 依頼講演2
マイクロプラスチックの体外排泄に向けた取り組み
清水 宗茂 准教授(東海大学)
最近の研究から、マイクロプラスチックは海水や海洋生物に存在するだけでなく、ヒト組織にも存在し、健康に影響を及ぼす可能性が示唆されるようになった。我々はこれまでに、経口摂取したマイクロプラスチックを速やかに体外排泄できる食素材の探索に取り組んできた。本講演では、その研究成果について紹介させていただく。
15:10-15:30 依頼講演3
染色体凝縮を担うコンデンシン制御サブユニットの構造生物学
原 幸大 准教授(静岡県立大学)
コンデンシンは全ての生物が持つタンパク質であり、染色体凝縮を担う。コンデンシンはコアサブユニットと制御サブユニットで構成されたリング状構造を形成しており、リングの内側にDNAを通して押し出すことでDNAを折り畳む。本講演では真核生物固有の制御サブユニットに着目し、構造に基づく最近の研究を紹介する。
15:30-15:45 休憩 名刺交換
15:45-16:05 依頼講演4
クルマエビにおけるD-グルタミン酸の生理機能
吉川 尚子 教授(静岡理工科大学)
D-アミノ酸は、水生無脊椎動物から哺乳類に至るまで、動物においても広く存在することが明らかとなっている。クルマエビにおいては、雄の生殖組織においてのみD-グルタミン酸(Glu)が存在することから、生殖機能に重要な役割を担っているものと考えられる。このD-Gluの生理機能に関する研究紹介を行う。
16:05-16:25 依頼講演5
受容体機能を制御するアブシシン酸類縁体の創出
竹内 純 准教授(静岡大学)
植物ホルモンの一つであるアブシシン酸(ABA)の生理応答は、受容体(PYL)とタンパク質脱リン酸化酵素(PP2C)とのタンパク質間相互作用によって誘導される。本講演では、ABAと同様にPYL-PP2C間相互作用を誘導するPYLアゴニスト、およびABAとは真逆にこれを阻害するアンタゴニストの分子設計と作用機構解析について紹介する。
16:25-16:30 超領域研究推進本部長挨拶 川田 善正 本部長(静岡大学)
16:30-16:35 閉会の挨拶 渡辺 賢二 教授(静岡県立大学)
【日時】 2024年9月13日(金)
【会場】 SISTグループ 静岡駅前キャンパス 4Fホール 〒420-0857 静岡県静岡市葵区御幸町20
【参加費】 無料
【参加申込】 事前登録をお願いします。
【問合せ先】 kenkyu2[アットマーク @]adb.shizuoka.ac.jp
【主催】 静岡大学 グリーン科学技術研究所/超領域研究推進本部、静岡理工科大学
【共催】 静岡県立大学、東海大学静岡キャンパス、浜松医科大学
【後援】 静岡県、静岡市、静岡県産業振興財団、静岡大学食品・生物産業創出拠点