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受賞研究：　微生物由来α-グルカンを分解する酵素の構造と機能に関する研究

■研究の概要
　グルコースは、澱粉やグリコーゲン、セルロースなどの多糖の構成成分であり、生物はそれら多糖を酵素によって分解して利用しています。澱粉やグリコーゲンに見られるα-1,4結合とα-1,6結合を分解する酵素は数多く知られているものの、α-1,2結合やα-1,3結合を分解できる酵素は極めて希少です。
　宮崎准教授のグループは、細菌のゲノム情報を基にα-1,2結合やα-1,3結合に特異的に加水分解する酵素を発見し、それらが乳酸菌や真菌といった微生物が産生する菌体外α-グルカンを分解に関わることを明らかにしました。

■日本応用糖質科学会2023年度（第72回）大会について
　2023年9月13日～15日に一般社団法人 日本応用糖質科学会が主催となって開催された研究シンポジウムです。
　当大会は産業界が協賛となり、糖質や酵素の科学，技術および関連産業の発展に寄与することを目的として開催されました。
当日は129件の講演と79件にも及ぶポスター発表に加え、6社の企業展示も行われ、3日間に渡る盛況なイベントとなりました。

■奨励賞について
　「奨励賞」は、糖質や糖質に関連する酵素の研究において、優れた研究業績を残し、将来の研究の発展が期待される若手研究者に授与される賞です。

　糖質科学や酵素科学の発展は、健康増進・健康寿命延伸・QOL向上に貢献し、グリーン科学技術研究所の目標であるグリーン科学技術の深化・進化・開花の推進に繋がっています。

　今後も宮崎准教授およびグリーン科学技術研究所の研究をご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

参考1：　日本応用糖質科学会2023年度（第72回）大会のウェブサイト（別ウインドウで開きます）
参考2：　静岡大学 農学部ウェブサイト【受賞・宮崎 剛亜 准教授】日本応用糖質科学会奨励賞を受賞