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イベント 2019.11.19

(11月25日)G研セミナーを開催します(終了しました)

(11月25日)G研セミナーを開催します(終了しました) 張 翼先生 講演会案内

日時:2019年11月25日 (月) 15:00 — 16:30

概要
グリーン科学技術研究所 成川研究室主催 講演会を開催します

【日 時】
11月25日(木)15:00-16:30

【場 所】
静岡大学静岡キャンパス 理学部A棟2階 大会議室

【講 師】
張 翼 研究員

【講演題目】
異分野融合によるタンパク質探索ツールの開発と応用 

【概 要】
 タンパク質に変異を導入し、機能改善された変異体を選別・取得する、あるいは得られた変異体にさらに追加の変異を導入し同じステップを繰り返すという古典的な手法は、タンパク質工学分野を大いに支えている。しかし、従来の手法は、細胞培養やタンパク質精製に強く依存しており、特に変異体ライブラリーのサイズの増大につれて、必要とされる時間と労力とコストは限界を迎えがちである。しかも、本当に目的のタンパク質自体の機能が改善されているか、それとも単にタンパク質発現量が向上して見掛け上の機能向上だけなのか、を見分けるのは一般的に困難である。

 私は、従来の方法の弱点を克服するために、最近の研究で、微少量均一液滴を並列展開するフェムトリットル・ドロップレット・アレイ技術を開発した。この技術には様々な応用展開が考えられますが、一例として合計約10ナノリットルという極微量の変異酵素ライブラリー溶液から、活性が大幅に改良された変異体を最短1日で取得するスクリーニングに成功し、ツールとしての有用性が確かめられた。これは、膨大な遺伝子ライブラリーから機能が確実に改良された変異体を迅速にかつ低コストで選別できる新しい方法論の確立を提示している。この方法は、微細加工技術・タンパク質合成技術・顕微操作技術および統計学に立脚しており、類を見ない、独特なバイオ研究支援ツールとなっている。これからも、さらなる改善と様々な応用に繋げていこうとしている。

【問合せ先】
成川礼
静岡大学 学術院 理学専攻 光生物学研究室(成川研究室)  
narikawa.rei@shizuoka.ac.jp

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