総合研究棟 機器リスト

管理番号
[35]
機器名
等温滴定型カロリメーター
メーカー
GE ヘルスケア・ジャパン株式会社
モデル番号
MicroCal iTC200
機器区分
熱分析装置
設置場所
総合研究棟(大谷) 109 室
利用者区分
学内

概要

[測定原理] 溶液中の分子は、他の分子と相互作用する際に、微小な熱の出し入れを伴う。 この発熱と吸熱のわずかな変化を、直接測定することにより、分子間の相互作用の特性を調査することができるのが、等温滴定型カロリメーターである。 発熱及び吸熱は、分子間相互作用において普遍的な現象であるので、低分子、高分子に関わらず、様々な相互作用をとらえることが可能である。 また、試料の固定化や修飾が不要なため、天然に近い条件のまま測定できるという利点がある。

 

[測定装置と測定方法] 本装置の反応空間は、厳密に温度が一定に保たれており、そこへ、例えば、リガンド溶液を高分子溶液に滴定混合させることにより、発生する反応熱を直接測定する。 サンプル溶液の添加は、ピペット(滴定シリンジ)によって行われ、コイン型のセルへ滴定する仕組みになっている。 このセルは 2 つで 1 組であり(リファレンスセル及びサンプルセル)、半導体熱伝導センサーを挟んで断熱ジャケット内に併設されている。 素材は、サンプルの非特異的吸着を最小限にとどめるハステロイ製となっている。 滴定に伴い、2 つのセルの温度差が常にゼロになるように制御がかかり、平衡維持のために変化する補償電力量をプロットすることによって、反応熱量を測定する。 測定動作はソフトウエアによって制御され、自動化されている。 測定終了後、解析ソフトウエアによってフィッティングモデルを適用し、反応ストイキオメトリ(N)、結合定数(KA)、エンタルピー(ΔH)及びエントロピー(ΔS)を求めることができる。

 

[応用] 本装置により、低分子 - 低分子、高分子 - 低分子、高分子 - 高分子の各種相互作用が測定できるため、様々な分子の物理化学的な研究、医薬品や分子センサーのデザイン、酵素反応解析など、様々なアプリケーションが可能である。

静岡大学 グリーン科学術研究所

〒422-8529
静岡市駿河区大谷836

電話:054-238-4264
[平日 9:30〜16:30]

FAX:054-238-4312