総合研究棟 機器リスト

管理番号
[22]
機器名
電子スピン共鳴装置
メーカー
ブルカー
モデル番号
EMX 8/2.7
機器区分
分光器
設置場所
放射化学研究施設 物理化学装置室
利用者区分
区分なし

概要

[測定原理] 電子スピン共鳴法は、自由電子およびラジカル性化学物質を選択的に測定する方法で、広く一般的に使われている。 ラジカルや遷移金属イオンのように不対電子を持ち、そのスピンによって磁性を示すものを常磁性物質、不対電子を持たないものを反磁性物質という。 反磁性物質は磁気モーメントが存在しないため、測定することはできない。 電子スピン共鳴法は電子と電磁波との間のエネルギーの授受により、電子の磁気モーメント、つまり電子スピンの向きが変わる現象を利用した測定方法であり、常磁性の不対電子による吸収スペクトルを測定することによって、その電子状態や周囲の環境についての情報を得ることができる。 なお、本装置はマイクロ波発生器、空洞共振器と検出器および得られたデータを解析するパーソナルコンピュータから構成されている。
 
[測定方法] 測定用試料管に導入した試料を空洞共振器に固定する。 マイクロ波出力などの測定条件を設定後、マイクロ波をこの試料に照射し、吸収スペクトルを測定する。 一連の操作は全てパーソナルコンピュータを通して行われる。
 
[応用] 本装置は常磁性物質を選択的に、そして直接的に測定可能な装置である。 常磁性物質であれば測定可能であるため、高エネルギー粒子照射環境下における固体中での常磁性欠陥の生成・消滅機構、生体内での活性酸素ラジカルの生成・消滅機構の解明などを可能とする。 また、有機金属の開発や遷移金属イオンを中心とした金属錯体の電子状態の研究においても用いられている。 なお、本装置は温度可変装置を備え付けているため、温度を変化させながら測定することが可能である。

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